日野原重明一〇〇歳「０７０」

　日野原重明著「日野原重明一〇〇歳 」をご紹介します。著者を改めて説明する必要はないと思います。日本で一番有名な医者といっても過言ではないでしょう。著書を読むのは実は初めてです。

　この本はＮＨＫスペシャルで放送されたことがまとめられています。たまたまこの放送を見ることが出来ました。改めてすごい方だなぁと痛感しました。よど号ハイジャック事件の後の人生は「ゆるされた第二の人生が多少なりとも自分以外のことのために捧げられればと希ってやみません」として、現在に至っています。

　だからこそ１００歳を超えた現在でも現役で活躍できるのでしょう。先生と呼ばれる人にろくな人はいないと言います（私もそう思います）が、この方だけは別格ですね。１９９５年３月に発生したサリン事件の際の聖路加国際病院の対応は、日野原先生がいたからこその対応だと思います。

　「核兵器反対！」とただ連呼するだけの反対運動は成功しないと、この本の中で書かれています。なるほどと思わされます。ネガティブではなく、いかにポジティブに運動をおこすかを考えるべきと主張されています。